居宅生活訓練事業 
〜 平成25年4月より居宅生活訓練事業を始めました 〜
救護施設 旭 寮
2001/4/10 開設
居宅生活訓練事業とは
    救護施設独自の事業です。施設に入所(在籍)したまま行う事業です。
    利用者のかたの自立支援・地域生活移行支援のひとつです。
    具体的には、施設の近隣にアパートや家を借り、実際の一人暮らしを想定し居宅での生活訓練を行います。
    この訓練事業に先立ち、施設内で、より居宅生活に近い環境(旭寮では西棟での生活)を行い、一人暮らしに備えます。


旭寮の方針
    この事業は個別支援サービスの一つとします。
    将来、施設を退寮し一人暮らしをすることを想定して訓練し支援します。
    希望や余裕のあるかたには、就労支援も行います。
    将来、他のサービスも利用可能かどうか、他種別の施設と連携をはかります。


経過
    平成24年度から取り組むことを事業計画に盛り込む。
    県内の救護施設協議会での研修や、他で既に事業を行っている施設の見学等を行う。
    利用者のかた全員に、この事業の説明を行い、このサービスを受けたい希望者を募る。(平成24年7月)
    希望者の中から、職員により訓練が可能であるかたを8名選ぶ。
    1名の訓練希望者と伴に近隣のアパートを探し、1室を契約する。(平成24年12月)
    家財道具をそろえ、試しとしてアパートへ寝泊まりをし、不具合点を探る。(平成25年1月)
    1名の訓練者が継続してアパートに住み始める。(平成25年3月)
    平行して、他の利用者4名がそれぞれ近隣にアパートを探し、契約する。
    平成25年4月より、5名の利用者が居宅生活訓練を開始する。


様子
    費用
      基本的に長野市での在宅における生活保護費と同額をご自分で管理していただきます。
      長野市での在宅による生活保護受給者には家賃補助が出るので、アパート代は施設が負担します。
      一人暮らしにおいて最低限必要な生活用品(冷蔵庫、洗濯機、ベッド、暖房機、IHコンロ等)は施設で用意します。
      電気、ガス、水道等の料金は利用者自身が支払います。ただし携帯電話料金は連絡用のため施設が負担します。
      将来、退寮して一人暮らしをする可能性があり、そのために、なるべく貯金をするよう心懸けていただいています。

    場所
      訓練用アパートは旭寮から500m以内に点在(それぞれ別の場所)しています。

    アパート
          
    5人それぞれが別のアパートです。
     

    最も遠いアパートで旭寮から500mです。
     

    すでに自炊されているかたもいます。
     

    旭寮で食事をとられるかたもいます。
     

    なるべく安いお米を買って。
     

    洗濯機等は施設で用意します。
     

    室内の様子です。
     

    携帯を始めて使うかたもいます。
     

    冷蔵庫の中にも、その方の個性がでます。
    (全て自炊のかた)


     

    一部、旭寮で食事されているかたの冷蔵庫。
     

    自転車を利用されるかたもいます。
     

    出納簿で所持金を自己管理されています。
     

    各部屋に簡易消火器を用意しました。
    消火器扱いの訓練もしました。


    その他
      最低一日一回は所在を確認するため、携帯等や来寮で連絡いただいています。
      掲示板を使っていただき、所在場所をわかりやすくしています。



変化
    利用者
      居宅生活を始めて間もないですが、5名全員のかたから「始めて良かった」との感想をいただきました。
      一人暮らしをするには様々なものを用意する必要があり、毎日大変だが、とても充実しているという感想がありました。
      独り立ちのことや仕事のことなど、将来のことを考えられるようになり希望が持てるようになった、という感想がありました。
      この訓練を行っていない他の利用者の中には、この事業の影響を受けたのか、就職活動をし働き始めたかたもいます。

    職員
      自立することは、利用者にとって幸せであるということを気づかされました。
      一人暮らしだけが自立でなく、利用者全員が今よりも少しでも自立を目指そうという考えが浸透しました。
      生活の場として、施設の規則にとらわれない個別のサービスを考慮するようになりました。


課題
      早く事業を始めることを優先したため、綿密な目標や計画が立てられず準備もおろそかでした。事業を進めながら再検討する必要があります。
      この訓練を行っている利用者のかたの目標や生活状況等は常に変化するので、きめの細かい支援が必要となります。