ホームレスのかたの支援 

救護施設 旭 寮
2001/4/10 開設
ホームレス
旭寮では平成15年12月よりホームレスの方の受け入れを始めました。

ホームレスの呼称について
 その人たちのおかれている状態に着目した呼称であり、本来的には「ホームレス状態にある人」とすることが適切だと思われますが、「ホームレス」で統一させていただきます。(地域によっては「路上生活者」、「野宿生活者」、「屋外生活者」などを呼称を用いている場合があります。)

はじめに
 平成14年8月7日、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」が公布施行されました。保護施設にとってホームレスの対応は現実の課題であり、セーフティネットとしての役割を進めていくうえでは、今後役割は更に大きなものになっていくと思われます。
 そのような状況の中、旭寮では平成15年、定員とは別枠で2名のホームレスを受け入れるために改築をしました。受け入れまでには長野市福祉事務所厚生課で行われた対策連絡会議等に参加し、平成15年12月より受け入れを始めました。


当施設における状況(平成15年12月〜平成27年12月現在)
    性 別
      男 性74名
      女 性5名


    利用期間
       1〜10日間12名
      11〜20日間8名
      21〜30日間7名
      31〜40日間8名
      41〜50日間6名
      51〜60日間6名
      61〜70日間2名
      71日以上27名


施設で提供しているサービス
    居室2人部屋、冷暖房、テレビ、電気湯沸かしポット、ベッド
    シャワー居室にありいつでも使用可 シャンプー・石鹸等は提供
    クリーニング寝具・カバー類
    洗濯機洗剤は提供
    食事糖尿病、胃全摘出者等の病人食対応
    その他通院等の同行、手術時の付き添い等

費 用
    寮費
    1日 300円
    食費
    朝 250円
    昼 450円
    夕 400円


ホームレス受け入れのための居室・設備
    旭寮ではホームレスを受け入れるため、施設の一部を改修し対応しました。

    ・居室は二人部屋となっています。
    ・折りたたみベッドが2台設置されています。
    ・カーテンレールを物干しに利用される方もいます。
    ・居室の入り口です。
    ・テレビ・暖房器具が設置されています。
    ・左に見えるのは食事用のテーブルです。
    ・シャワー室です。
    ・トイレ
    ・脱衣等はカーテンを仕切ります。
    ・入り口の横に収納スペースがあります。
    ・外には洗濯機を備え付けてあります。



事 例
    緊急的な対応などの時間的な理由から、入所前に健康診断を行わず、入所後に施設職員が医療機関へ同行したケースがありました。診断結果が出るまでの対応策を特に講じませんでしたが、診断結果に問題は無くホッとしている状況です。

    陳旧性肺結核の方で、入所時塗沫検査陰性であったのですが、培養12週間で菌が1ヶ見つかり、保健所の指導を受けました。(利用者、職員全員のレントゲン検査)

    白内障の手術時、保証人がいないため、施設長が保証人となりました。また両目が全く見えないため、手術時施設職員が付き添い、福祉事務所職員も通院時介助のため同行しました。

    胃潰瘍の継続治療が必要であり、医療費給付のため福祉事務所へ交渉しました。

    精神科外来の受診に同行しました。(精神疾患有無の検査)

問題点・課題
    現在は入所前に行っている救護施設入所時の健康診断項目で実施しています。しかし野宿生活等であったことから、体力低下等による感染症羅患の可能性が高いため、赤痢・疥癬・HIV等の検査項目を増やす必要があるか検討中です。

    陳旧性肺結核の方が体力低下等により再発する可能性があります。入所前検査でわからない場合があり、これも大きな問題の一つとなっています。

    一人一人医療を受けるまで我慢に我慢を重ねてきているため、重症あるいは継続治療が必要な方がおります。施設利用後にわかるケースが多く、入所時の情報不足を感じることがあります。

    メンタル面でのケアも必要と思われますが、入所期間が短いということもあり、関係構築まで至っていません。